Anything is possible!

1月ももうすぐおしまい。お正月が終ったと思ったのに、もう2月になっちゃう、、、ニューヨークはここのところ零下7度。寒い、寒いっ。 さて新年早々、とってもうれしいニュースがありました。なんとびっくり、ミステリオ初回2001年と2002年に、当時小学生だった女子キャンパーのKAZUKOからメールをもらったのです!!!

『いままでなかなか参加できなかったけど、大学生になったからこの夏には何らかの形でミステリオサマーキャンプに関わりたい』って言ってきてくれたのです。涙が出るくらいにうれしかった! 10年間もミステリオのことを思い続けていてくれたんだね。

ここ2,3年の間に、これと似ていることがいくつかありました。そのうちの一人はカウンセラ−のKANAKO。彼女も初回参加のキャンパーで、大学生になってカウンセラーとして戻ってきてくれた。

去年の夏、キャンプ中チアーを教えてくれたRENAも大学生になって戻ってきてくれた。

仙台の大学に通っているSHINICHI とは去年の11月仙台で再会!

こうやってしばらく離れていてもミステリオを覚えていてくれたこと、そしてまた戻ってきたいと思ってくれたことは、今年で13年目を迎えるミステリオの宝物の1つです。ありがとう、みんな!!!

さて今日は、以前から訪問したいと思っていたある施設に行ってきたその様子をみなさんにお伝えしたいと思います。

場所はロングアイランド、マンハッタンから車で40分くらいのところにあるそれは見事な施設、The Viscardi Center(ヴィスカルディ・センター)昔はAbilities! という名前で知られていた施設。

1952年に障害を持ったヘンリー・ヴィスカルディJr.氏が設立した非営利団体で、もし今彼が生きていたら今年で100才。この施設を作るきっかけになったのは、当時ベトナム戦争後、アメリカに復帰した負傷した兵士たちの為に、アメリカ国内で職業を身につけて社会に復帰してほしいという願いから。

この施設ではどんな障害者でも独立できるように、また社会の一員としてアクティブに生活が出来るようになる手助けすることを目的とし教育、訓練、研究などを通して、高いクオリティーのサポートを提供しています。

木々に囲まれたどこまでも続く広い敷地の中には、4才から21才の障害児の為に幼稚園年中さんから高校教育までの子供たちの学校、Henry Viscardi Schoolも完備されています。廊下を車いすで通る生徒さんは、それはみんな楽しそう、元気&笑顔いっぱいでした。

お料理教室を行っているキッチンには、プロのシェフの養成所かしら、と思うくらい設備が整っていました。車いすでもお料理ができるようにと、調理場がボタン1つで下に下がってくるんですよ。

その他、Just One Break, Inc.というプログラムもあり、そこでは障害者の雇用増加を目指し、インターンシップや職業訓練等のプログラムを実施しています。履歴書の書き方、ソーシャルネットワークのやりかたも学ぶことができる教室もあります。何がびっくりって、GAPやUPSなどの企業が、そこに本物のお店を出展し、そこで顧客サービスやレジや、お買い物の練習ができるようになっているんですね。

障害者の雇用に意欲的な企業への情報提供・協力をし、雇用増加を目指すThe National Business & Disability Councilというシステムも完備。

その上今回は、この施設が日本と深い関わりがあったことも学びました。

1950年代に設立者のヴィスカルディ氏はなんと日本を訪問していたのです。日本で当時Abilities!の活動について講演しに行った彼と、それに感銘を受けた、ご自身も障害者である伊藤弘泰氏が、後にAbilities!を視察しに訪問したという事実も残っています。伊藤氏は帰国後、日本アビリティー協会を創設(1966年)し日本アビリティーズ社(現・アビリティーズ・ケアネット)を設立なさり、現在は、日本アビリティーズ協会会長・アビリティーズ・ケアネット会長を勤めておられます。

これだけ長い歴史、日本と繋がりのあるThe Viscardi Centerへ、1994年天皇、皇后両陛下がご訪問なさり、しだれ桜を寄贈なさっていることもわかりました。写真を撮ってきましたが、ちょっとよく見れないかも、、春になったら美しい しだれ桜が満開になるのでしょう。

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今回私が訪問できることになったのも、NY日本領事館にお勤めのお友達が取りついでくださったお陰。感謝!

今年はこの学校と、何か繋がりが持てたらいいな、と、、、、また今年の夢が1つひろがりました。