8月最後の土曜日の朝7時から午後1時まで、ニューヨーク・マンハッタンの中心通り”パークアベニュー”が72丁目からブルックリンブリッジまでが(約8キロ)通行止めとなりました。今年の夏始めての試みで、ニューヨーク市のブルンバーク市長が考えたアイデア。8月の3回の土曜日に、市民や観光客のために街を楽しんでもらいたいという活気的なイベント。私もジョッシュと一緒にジョッギングがてら行ってきました。普段は二車線の忙しい通りが、歩く人、自転車に乗る人、ジョッギングする人など、この夏最後の週末を思い切りエンジョイすることができました。NY市バンザ〜〜〜〜イ!!!! (後ろ姿の写真は、ジョッギング姿のジョッシュです。)
SEIKO MADE A DIFFERENCE IN NEW YORK!
花いちもんめニューヨーク公演は7月13日大入り満員のお客さまの中、無事に幕を閉じましたよお!
まず、長年、聖子さんがこのお芝居をニューヨークでやりたいと願っていたことが実現した、その聖子さんのパッションにBRAVO、このお芝居を陰で支えたスタッフのみなさんに、ありがとう。そして、今回日本人だけでなく、アメリカ人やヨーロッパ系のいろいろなお客さんたちが観に来てくださったことは、なんといっても大きな喜び。そう、まさしく SEIKO MADE A DIFFERENCE!
今度聖子さんに会えるのは、ミステリオ・サマーキャンプの時ですね。そのミステリオ・サマーキャンプもあと3週間で始まります。参加者を対象にしたオリエンテーション(説明会)は7月20日の午後に予定しています。
*写真は、楽日舞台を終えて聖子さんに会いたいと待っている観客たち、お琴を片付けるユミさんとお地蔵さんを梱包している聖子さん。
花いちもんめ、あと3回公演 ー 3人ムスメ(?)益々息がそろってきたかんじ!
残すところ、花いちもんめの公演もあと3回。今日は本番前の楽屋の3人ムスメ?!をご紹介します! 向かって左がお琴のユミさん、真ん中は主役の聖子さん、左がのぞみ。ユミさんのお琴演奏はピアノと同様 毎回即興。スバラシイ才能を持ったユミさん、どんなメロデイーを奏でるか、いっつもとっても楽しみなんです♪
まだご覧になっていないニューヨークにお住まいの方たち、この週末是非いらしてください、お待ちしています。土曜日は午後2時と夜8時の2回公演、そして千秋楽は日曜日の午後2時となります!
お芝居のレビューもあれから又2つ記載されました、こちらもとてもよい評判。こちらをクリック。ここもクリック。英語の勉強にもなるし、是非読んでみて。
あと3回だ、さあ、がんばるぞお!
♥舞台いっぱいに広がる愛!
田野聖子さんのニューヨーク・一人芝居”花いちもんめ”の公演もあと残すところ5回となりました!中盤戦を迎え、二つの愛情たっぷりの舞台裏を紹介しま〜〜す。
7月9日バースデーを迎えたプロデユーサーのトシさんのために、ヒミツでそっと聖子さんがバースデーケーキとお花を用意してくださり、スタッフみんなで本番前にお祝いを!ケーキを持っているのは今回のお琴奏者の黒澤ゆみさん、その左に立っているのがバースデーボーイのトシさん、後ろでお花を抱えているのは、もちろん聖子さん。
毎晩舞台は夜8時に始まるため、楽屋入りするのは6時すぎ。夕食をする時間はあまりないし、そうかといって、何も食べないわけにはいかないし、、、、すると、昨日は、ステージデイレクターのシュンさんと照明デイレクターのリエさんが、”よかったら、どうぞ〜〜〜っ”と、シュンさんの作った愛情たっぷりのお弁当を広げてくださったのです。写真には載せることができませんでしたが、リエさんの炊いてくださった、おいしいごはん付きで。 (この舞台にはいなくてはならない存在のお二人の2ショットもどうぞ。)日本の味がこんなにみんなのおなかをハッピーにしてくれるとは思ってもみませんでした、おいしかったあ〜〜〜〜。
こうして、この花いちもんめの舞台ウラは、毎晩たくさんの愛がいっぱいに満ちあふれています、思いやりを持ったスタッフたちと一緒に過ごすこの素敵な時間、13日に舞台が終わったら、きっと毎晩すご〜〜〜く寂しくなってしまうんだろうなあ、と。
今日はどんなお客さまが見にきてくださるかしら? ワクワクっ!!!
そうそう、ニューヨークで舞台俳優を目指す人たちのバイブル的なオーディション情報誌のウエブサイトBACKSTAGEに聖子さんの演劇批評が掲載されました!こちらをクリックしてください、英語で読むことができますよ。
益々絶好調、花いちもんめ・ニューヨーク公演
7月2日から始まったニューヨーク・バンクストリート劇場での田野聖子さんの一人芝居も5回公演が終了。
6日の公演には、ミステリオのCIT・RIOが応援にかけつけてくれました(写真真ん中)!そして、聖子さんと一緒に写っている男性が、今回のプロデユーサーのトシさんです。本番前に、聖子さんにどうぞって、新鮮なトマトをたっぷり煮込んで作ったというトシさんの手料理のカレーが贈呈されました! 聖子さんとハグをしている写真は、今回この難しいお話しの英訳をしてくださったStacy Smithさん。彼女は、学生時代、ジェットプログラムで日本に住んでいた経験のある、とても美しい日本語を話す素敵な女性。
こうして、毎回いろいろな方たちが見にきてくださる、まさに舞台は生き物だなあ、と感じる毎日です。あと7回公演、みなさんと一緒にエンジョイしたいと思います。
さあ、始まりました、ニューヨークで花いちもんめいよいよ開幕!
7月2日夜8時、ミステリオのドラマデイレクタ−・田野聖子さんの一人芝居『花いちもんめ』オフ・オフブロードウェーニューヨーク公演がバンクストリート劇場で開幕しました!
東京公演も大盛況に終わったこのお芝居、3年前聖子さんとニューヨークで出会い、そのときから、いつか必ずこのお芝居をニューヨークで実現したい、と言っていらした聖子さん。”夢はでっかく根は深く”という私の大好きな相田みつをさんの言葉の通り、その夢が花ひらきました。
この一人芝居では、バックグランドミュージックとしてお琴とピアノの音色が所々に入るのですが、今回、お琴を演奏なさっているのは、黒澤ゆみさん、彼女も実はミステリオに以前参加してくれたスタッフの紹介でお友達になったことがきっかけとなって、この舞台に聖子さんと一緒に立つことになりました。そして私もお芝居初デビュー?!始めての試みとしてピアノを担当させていただくことなり、聖子さんお陰で新しい分野にチャレンジしています。
初日の2日は完売、劇場いっぱいのお客様でした。初日は、緊張感いっぱいの中、観客の日本人もアメリカ人も、静かに力強い聖子さんの演技にどんどんと引き込まれていきました。昨晩は、お客様の大半がアメリカ人ということもあり、初日とは全く違った空気が流れていました。字幕をみながら芝居を見てもらうことが、どんな結果になるのか、正直いって、スタッフたちもちょっと不安だったはず。ところが、そんな心配ごとは、一気に吹き飛んでしまいました。
その客席の中に、アメリカ人の老夫婦が一組、なにやら、奥様がずっとご主人に字幕を静かに耳打ちしているのです、それはご主人が盲目の方だったから。普通であれば、内緒話をしているのが気になるところ、それがまったく聖子さんも違和感がなかったとのこと。
終わったあと、このお二人はずっと私たちが楽屋から出てくるまで待っていてくださり、聖子さんの手をとって、彼泣いていました、”ありがとう、感謝している心から。戦争の傷跡は中国や日本にとても苦い思い出として残っていたのは知っていた、でも、この芝居を通して、ほんとうに心が痛んで涙が止まらなかったよ、あなたの演技は素晴らしかった”、と。
そして彼は一言付け加えました、”今のこの気持ちを消化するには、多分1週間はかかると思う、そのくらいパワルフなストーリーだった、、、” アメリカ人の反響が、想像以上のものだったことに、実は私たちも驚きました。それと同時に、ここNYで公演する意味が、これからもっと感じられるのかも。聖子さんが3年前からずっと想っていらしたこと、きっとそれは、ニューヨークに住むアメリカ人へ、何かを感じてほしい、というメッセージだったのかもしれません。
あと11回の公演が益々楽しみになってきました、聖子さん、がんばって! ニューヨーク公演中の様子は聖子さんのブログ、や今回のお芝居のプロデユーサー・トシさんのブログでもご覧ください。
お話しの内容は5月27日のブログに紹介してありますので、是非そちらを見てみてくださいね。
JAPAN DAY - ニューヨークが日本になった日!
6月のある日曜日、ニューヨークのセントラルパークでジャパンデーが開催されました、今年で二回目。朝8時からは、セントラル・パークをほぼ一周する4マイルのミニ・マラソン「ジャパン・ラン」で幕開け。ジョッシュ、エリカ、のぞみも楽しく走りました。このレースには北京オリンピックのマラソン代表、土佐礼子選手(三井住友海上)も参加して、3000人のニューヨーク市民ランナーと一緒に汗を流しました。
公園内がジャパンデーとなった会場の舞台では、ニューヨークの僧太鼓の太鼓の響きで幕開け。このあと、次から次へといろいろなパフォーマーが舞台に上がり、日本の文化とアートをニューヨークの人たちに披露。ステージ前には約1000人がパフォーマーの演技に見入っていました。
午後からは「鼓舞」太鼓&三味線&タップダンス、蝦名健一のヒップホップダンス、ハワイから来たウクレレクラブの演奏や、ニューヨーク極真会館の空手と板や氷割りパフォーマンスには拍手喝采でした。
そしてハイライトは神輿パレード。ステージ前を祭りのハッピを着た15人が「ワッショイ、ワッショイ」と神輿を担いで練り歩いていました。ステージ横ではフードテントが設置され、カレー、うどん、餃子、牛丼、麻婆豆腐丼を無料で提供、どの食べ物にもものす〜〜〜い長い列ができていました。
今年のこのジャパンデーの入場者総数は4万人、昨年の倍以上の人たちが入場し、たくさんの人たちが人種を超えて日本を楽しんでいました。ニューヨーカーたちに、日本をもっと知ってもらいたいと、この街に住む日本人たちが協力しあってできたこのイベントは、すばらしい Make A Difference の時間となりました!
ありがとうの日にGIFT OF MUSIC ー 音楽が作るMake A Difference!
6月10日、ニューヨークではありがとうの日にふさわしい素敵なコンサート”Gift of Musicコンサート”が行われました。
2002年のミステリオ・サマーキャンプ・スペシャルゲストとしてお招きした声楽家の宮崎せりなさんは、毎年この時期になるとニューヨーク・カーネギーホール・小ホール Weill Recial Hall でチャリテイーコンサート『Gift of Music』を開催していらっしゃいます。
今年15周年を迎えたこのコンサートには、せりな先生の生徒として私も出演させていただく機会を与えられ、緊張しながらもイタリアのアリアを1曲。
今年のコンサートの収益はニューヨークにある177年の長い歴史をもつ子どもたちの施設
Leake and Watt's Children's Home に寄付されました。
今から15年前、せりなさんと彼女のご主人が始めたこのコンサートは、年齢、人種、プロ、アマチュアに関係なく、音楽を愛する気持ちを持つ人たちが集ることによって、演奏する人たち&それを観にきてくださる人たちをひとつにつなげたい、というお二人の強いパッションのもとに始まりました。今年もその目的の通り、小学校2年生から60代までの様々なバックグランドを持つアマチュアからプロまでが一体となって、幅広いジャンルの音楽演奏を行いました。
その中でも、特に目立って素晴らしかったのは、せりな先生のお嬢さんジュリアちゃん(小学2年)の見事なオープニングの挨拶、テーマは”Thank you - ありがとう”について。
また、今まで一度も人前で歌ったことがないという小学2年の女の子・ブリットニーのエーデルワイズは、人々の心に響くそれは澄んだ歌声で、思わずハンカチで涙を押さえる観客もみかけました。又、5年前に台湾からバイオリンの勉強をしにジュリアード音楽学校に来たという、14才の少女ペイ・ウェイ・リオの演奏には、会場どよめくばかりの拍手でした。彼女は絶対、将来大物になること間違いなし。
ハーレムの高校からは、17才の男子指揮者のもとに、13人の女子高校生のゴスペルミュージック。この迫力にはびっくり仰天。そして二組の親子演奏も感動的でした、ソプラノ歌手イナスの6才の息子ダニーが、お母さんのためにピアノ伴奏したアベマリアも格別。バリトン歌手のジェームスの伴奏を担当したのは、11才になったばかりの娘のコレット。大人顔負けのタレント性を持つ子どもたちに負けてはならぬ、と大人の私たちも子どもたちから元気をたくさんもらいながら、オペラ、ジャズやブローウェーミュージッカル演奏を楽しみました。
演奏をお聞きいただけなかったみなさんには、胸にジーンとくるヘレンケラーのことばを送ります。♥ The best and most beautiful things in the world cannot be seen or touched...but are felt in the heart♥
Time to Say GOODBYE - ヒラリー・クリントン氏に敬意を表して
ワシントン市内で集会を開いたヒラリー・クリントン上院議員は、「わたしは選挙運動を停止する」と発表したことにより、ここ半年間アメリカ国内で激しく展開していた米民主党 (Democrat)内の大統領候補指名争いが今日決着を迎えました。
この発言によってバラク・オバマ上院議員の大統領候補指名が確定となり、これをヒラリーは11月の本選挙で勝利できるように全面的に支援する、と発言し「アメリカ国民の皆さんもこの取り組みに加わってほしい、と支持者に応援を求めました。
結果的に敗北したヒラリーですが、演説の中で「民主党は1つの家族だ」と、今こそは結束するチャンスだとのべ、「私たちの戦いを成し遂げる道は、オバマ氏を大統領に選ぶことです」と強調、そして「黒人が大統領になれるチャンスをオバマ氏が私たちに与えてくれるでしょう」とも語っていました。
オバマ氏も同時期に声明を発表し、「クリントン氏の支持を得たからこそ、自分の今がある。身の引き締まる思いであり、光栄に思っている」と語りました。
まだ47才という若さのオバマ氏、今年60才になった元大統領夫人ヒラリー氏のこの戦いは、毎日がドキドキハラハラの連続でした。いずれはどちらかが退かなければならないとわかっていながら、自分の国の国民の為に成し遂げたい”Make A Difference” を、この両氏が具体的に打ち出しながら、正々堂々と最後まで戦ったこの選挙キャンペーンを見ることができたことは、とてもよい勉強になりました。
そして、、、11月の本選挙にむけて共和党の立候補者、ジョン・マケイン氏(70才)とバラク・オバマ氏(47才)の本当の戦いは、これから始まります。 (写真提供:NYTimes)
ニューヨークからホットなニュース!
今日はミステリオのみなさんに、ニューヨークのかおりをプレゼント!
あるキャンパーのお母さまの中で、今現在ニューヨーク・トンプソンロイター通信社のジャーナリストの方がいらっしゃいます。彼女は毎日ニューヨークで起きたニュースを、日本のテレビ放映用に自分で取材をしたものを発信、今週は『日本の真の文化を伝えたい』というタイトルで放映されました。是非見てみてくださいね。
こちらをクリック
KOMOMO GEISHA in NEW YORK!
以前ブログで紹介したニューヨーク・チェルシーにあるIPPODO GALLERY (一穂堂)に、なんとも可憐な芸者”小桃”さんが登場しました。
”芸者はアーチストである”という強い信念を持った小桃さんは、まだ20代前半、なんとメキシコ生まれ上海育ちの日本人。ということは、スペイン語、中国語、日本語の三か国語が話せということ、すご〜〜いわ、彼女のようなインターナショナルな芸者さんはどこを探してもいないはず。海外で生まれ育ったからこそ、日本の文化をしっかり勉強したいんだと、10年間京都で修行をつみながら、お作法すべてを習得。会釈や挨拶の仕方から始まって、茶道、華道、日本舞踊など、勉強することはまだまだたくさんあるんどす、と語る彼女の笑顔が、なんともチャーミング。世界の人たちに、本当の芸者さんについて、しっかり理解してほしい、と語るその目はとても真剣でした。
それにしてもまさかこのニューヨークの街中で、芸者さんに会えるなんて思ってもみなかった!
トンプソンロイター通信社が、その模様を取材、英語版ですがこちらをクリック。日本語版は金曜日にまたお知らせしますね。
Found Beautiful Japan in New York....ニューヨークで見つけた美しい日本の昔と今
3月12日夜、ニューヨーク・マンハッタンで、"ギャラリー一穂堂"のオープニングレセプションに行ってきました。マンハッタンのチェルシーという、今ホットなギャラリーがたくさん建ち並ぶ地域のビル地下1階に、それは素晴らしい空間が誕生しました。一穂堂は1996年から現役の日本人アーチストの作品を発表するギャラリーとして、東京にオープン。そして今度は、ニューヨークでも日本人の作り出す一流のアートを世界のみんなに知らせたいという熱い想いによって、その夢が実現したギャラリーです。
入口を入るとまず目にするのが、Japan Society やAsia Society でも展示されていた箱形のお茶室(写真参照)。奥のお部屋には、今をトキメクアーチストたちの作品が何点か展示されている他にも、絵画、漆、紙、布、石、木工、ガラスなど、ていねいな手仕事で作られた作品が展示してあります。もっとびっくりしたことは、畳の茶室もあるんですね。ここでお茶をいただきながら、心も体もすっかりいやされる、そんな空間です。
そしてもうひとつ、マデイソン街と57丁目のビルの8階にあるMika Gallery。ここはなんと、縄文や平安時代などそれはそれは古い時代の美しい日本の美術品を展示しているギャラリーがあります。このギャラリーに一歩踏み入れると、物音ひとつしないとっても静かなスペースで、まるでタイムカプセルに乗って時間がスリップしたような時間を過ごすことができます。
世界からたくさんの人たちが集まるこの街ニューヨークで、本当の日本の美や文化を、そして昔と今の日本を体験できることは、この上ない幸せ! このニューヨークに、こんなステキなスポットがあるっていうことは、日本人としてとても誇れることだなっ。Very proud to be Japanese in New York!
日本からニューヨークを訪れる人たちには、もちろん大きな美術館も必見ですが、この二つのような小さいギャラリーで、のんびりとした時間を過ごしてみるのも、オシャレな過ごし方ですよ! もちろんニューヨーカーたちにも、是非おすすめしたいスポットです。Enjoy!
スーパーボール、17年ぶりにGIANTS(ジャイアンツ)勝利!
フットボールファンのみなさん、お待たせしました!!!!
たった今、アメリカ中が夢中になって観戦したプロフットボールNFLの年間王を決めるスーパーボールの勝利が、ニューヨークジャイアンツに決まりました! 結果17対14。
17年ぶりに優勝を獲得したジャイアンツ、ニューヨーカーたちの喜びもひとしおです。残年ながら負けてしまったのはボストンのペイトリオッツ。毎年このスーパーボールで必ず話題になるのが、放映中のコマーシャルにかける費用の莫大さ。なんとびっくり! たった30秒のコマーシャルに2.5ミリオンドル(2億5000万円) もかけて作るんですよ!
CONGRATULATIONS, GIANTS!!
ひとあし早いニューヨークのクリスマスパーテイー
Hot Chololate 15K Run - ホットチョコレート15キロレース
12月9日(日)ニューヨークマラソンから約1ヶ月がたち、久しぶりにセントラルパークでの15キロレースにジョッシュといっしょに出場してみました。こんなに寒いお天気の早朝なのに、なんと出場人数は5000人。そして今日のレースの名前はHot Chocolate Run = ホットチョコレート・ラン。ホットチョコレートの日本語訳は”ココア”、アメリカでは、冬のシーズンに最も人気のある飲物ナンバーワン。
今日のレースでは、クリスマスにちなんだ楽しいコスチューム姿のランナーたちをたくさん見かけました。その中で、上の写真にもあるように、トナカイ姿の3人の女性たちを先頭に、サンタさんが綱で引っ張られながら一緒に仲良く走る姿が、とてもゆかいでした。でもフィニッシュラインでは、トナカイたちもサンタさんも、ばらばらにゴールイン。そしてゴールインしたランナーたちが全員目指すのは、もちろんホットチョコレート!どんなに寒くても、ホットチョコレートを飲めば体もポカポカしちゃいます。
せっかくなので、英語で応援するときによく使う表現を、今日はいくつか紹介したいと思います。日本語でよく聞くのは ”ガンバって”、という表現。これを直訳するとGOOD LUCK、でも英語で走っているランナーたちに、グッドラックというかけ声はあまり聞きません。というのも、一般的にグッドラックという表現は、試合や試験が始まる前に掛け合うことばとしてよく使われるからです。
グッドラックより、もっと元気を与える、また元気が出る応援の表現として ①Good Job, Runners! ②You can do it. ③Go Runners. ④Great Job!
そして、無事ゴールにたどりついたランナーズたちへの激励(げきれい)の言葉は ①Well done, Runners! ②Great Job! ③You did it!
④Congratulations! ⑤I am (We are) so proud of you! (おめでとう、よくやったね、誇りに思うよ。)
ほ〜ら、英語の表現って、けっこうたくさんあるでしょ!来年2月の東京マラソンで、もし外国人ランナーが走っている姿をみかけたら、是非ここにあげた英語の表現で声がけしてあげてください。きっと、大喜びしてくれるはずだから。
Happy Snow! - ニューヨークの雪景色
ロックフェラーセンターのクリスマスツリー
クリスマスツリー第3弾! 11月28日夜7時、ニューヨークのロックフェラーセンタ−前のクリスマスツリーにライトが灯されました。
高さ25メートルの巨大なツリーはコネティカット州から運ばれたノルウェー産の木。ツリーを飾るのは3万個のキラキラと輝く電球たち。ツリーの一番頂上には直径約3メートルのクリスタル製の大きなお星さまが取り付けられました。そして今年初めて登場した”地球にやさしいライト”、これは環境を考えた、まさしくグリーンテクノロジーのすぐれもの。ロックフェラーセンターの前にあるビルの上に363枚のソーラーパネルを立てて、太陽のエネルギ−を使いながら電球を灯すこのシステムのお陰で、ものすごい量のエネルギ−がセーブできます。
もともとこのロックフェラーセンターのツリーは、1931年センタ−ビルの建設工事中の現場の労働者たちが6メートルのツリーを立てたのが始まりで、それから2年後の1933年から毎年のイベントとして今でも行われています。
ツリーの前にあるのは、スケートリンク。ここで1日中スケートを楽しみながら、美しいクリスマスツリーをながめることができるという、冬の観光スポットとして一番人気のある場所です。環境のことを考えながら、みんなが楽しむことができるこのツリーは、来年1月第1週まで飾られた後、貧困者のための建設ボランティア団体が住宅建材としてツリーを切って使う予定になっています。1本のクリスマスツリーから、いろいろなMake A Differenceが実現できちゃう、 というわけです!
X'mas Tree Lighting at Lincoln Center in NY
サンクスギビングが終わると一斉に、ニューヨーク中がクリスマスの準備にとりかかります。そして今日11月26日(月)夜5:30、リンカーンセンター広場の大きなクリスマスツリーに、ブルーの鮮やかなクリスマスライトが点火されました。
このリンカーンセンターは3つのパフォーマンスホールで成り立っている、とても有名な場所。真ん中の建物はメトロポリタンオペラハウス、向かって左側は、ニューヨークシテイーオペラとシテイーバレー、右側はアベリーフィッシャーホールとよばれ、主にニューヨークフィルハーモニーの本拠地でもあり、この夏には歌舞伎、つい先日は田村麻子さんのリサイタルなど、いろいろな種類のパフォーマンスが毎日のように行なわれています。
今年は残念なことにお天気は雨。屋外のパフォーマンスのイベントに集まった大勢の観客たちは、そんなお天気など気にもせず、くるみわり人形のバレーや、オペラ、ジャズなどの生演奏を聞きながら、5、4、3、2、1というかけ声で一斉に灯されたツリーのイベントを楽しみました。
今晩のリンカーンセンタ−のクリスマスツリーにライトが灯された次は、ロックフェラーセンターの巨大なツリーの点灯式です。今年は11月28日水曜日の夜。いよいよクリスマスも本格的になってきましたよ!
Happy Thanksgiving!
11月第4木曜日はアメリカの感謝祭 - Thanksgiving Day。今年は春のようなよいお天気の11月22日に行われました。
この日はもちろん祭日で、学校、会社、銀行、ほとんどのお店がお休みになります。そして、家族、祖先、お友だち、神さまなど、自分の身近にいる人たちだけでなく世界中の人たちへ感謝する日としてアメリカ中がお祝いをする日。今日はこの1年を振り返って、私に幸せを与えてくれたことや、感謝の気持ちを伝えたいまわりの友だちや家族のことを思い出してみようと思います。
このThanksgiving の由来をここで簡単に説明しましょう。
1492年、コロンバスがアメリカ大陸に到着してから、ヨーロッパの国の人たちはアメリカにどんどんあこがれ始めました。そして1620年の冬、ビルグリム・ファーザース(Pilgrim Fathers) とよばれる102人のイギリス人たちがメイフラワー号という船に乗って新しい国アメリカへ、希望と夢を持って到着しました。でも、ものすごい寒さで、残念なことにほとんどの人が亡くなってしまいました。そこでかわいそうに思ったアメリカンインデイアンたちが、彼らにトウモロコシやカボチャの育て方を教えたり、食事を与えてくれたりしながら、生き残った人たちは必死で働くようになりました。そして収穫の秋、収穫を喜び神さまに感謝するために、イギリス人たちは会食を開き、その席に彼らの恩人であるインデイアンたちを招待し、ターキー(七面鳥)やかぼちゃなど食べて感謝をしたのが、この祝日の始まりです。
この日は家族、親戚や友だちが集まってごちそうを食べる日として、1年のうちで最もみんなが楽しみにしている祭日です。ちょっと日本のお正月やお盆ににていますね。食卓には、ターキーの丸焼き、マッシュポテト、かぼちゃ、サツマイモ、インゲン豆、トウモロコシやパンプキンパイが並びます。
ニューヨークの子供たちは、毎年恒例のMacy's Thanksgiving Parade というメーシーズというデパート主催のパレードを(上の何枚かの写真を見てくださいね)、大人たちはフットボールの試合をテレビで見ることを何よりも楽しみにしています。このパレードは今年で75周年を迎え、全国から600人の子どもたちがパレードに登場、踊ったり歌ったり、バンドの生演奏をしたり、様々な余興をくり広げます。また4000人以上のボランテイアの人たちが、このパレードを毎年サポートしています。なんといっても、バレードの目玉は、巨大なバルーン(風船)たち。その風船ひとつひとつは、いろいろな子供に人気のキャラクターたち。今年初登場は、ハローキテイーとシュレックでした。そして、最後に登場するのは、ソリ乗って北極からきてくれるサンタさん。朝9時から11時まで、2時間にわたるこのパレードを見に、世界中からたくさんの人がここニューヨークに集まります。
Thanksgiving Dayが終わると、クリスマスもいよいよ本番。そして次の日の金曜日はクリスマスに向けて正式なショッピングがスタートする日。この日限りのバーゲンセールがたくさんのお店で展開されるため、買い物客はこの週末1年中で一番にぎわう日となります。
私もそろそろサンタさんにお願いするプレゼントのリストも考えようっと!
2007 NYマラソン物語
11月4日、日曜日、快晴。朝10時、4万人近くのランナーたちが世界各国からここニューヨークに大集合してフルマラソンが開催されました。日本人のランナーは今年402名。男子優勝タイムは2時間9分4秒、2位とはたった12秒差。女子優勝タイムは2時間23分9秒、2位との差は23秒。一位を獲得したイギリス出身の女子ランナーPaula Radcliffe 選手はこの1月に女の子を出産したばかり。また、車椅子の一位は男子1時間33分58秒、女子は1時間52分38秒でした。
そして、ミステリオの3人も無事完走することができました。聖一郎選手は途中足がつってしまう、という思わぬハプニングも克服しての完走。ジョッシュとのぞみ選手はスタートからフィニッシュまで一緒にゴールイン!そのほんの数分前にはTom Crise (トムクルーズ)の奥さまKatie Holmes さんもゴールイン(当日彼女はKatie Smith と名前を変えて出場)。日本全国をまわりながら”決してあきらめない”というメッセージを伝えるべく講演活動をしていらっしゃる、両足義足の沖縄出身の島袋さんも完走されました。
マラソン前日には、中国オリンピックの出場決定を決めるアメリカ国内選手権大会のフルマラソンレースがセントラルパークで開催され、130名のエリートランナーたちの中から上位4位を選出。たった2時間ちょっとで走りきる選手たちを応援する人たちの渦で、マラソン気分も絶好調。そんな中、28才の男子選手Ryan Shay が5マイル地点(8キロくらい)で心臓発作を起し急死する、というとても悲しい出来ごともありました。亡くなった選手とオリンピックアメリカ代表に決まった一位のRyan Hall選手とは大親友だったとのこと。亡くなった友人の分まで自分の命をはっても、オリンピックで頑張るんだとRyan Hallは涙を流して語っていました。
ニューヨークマラソンは、応援の数、そしてその声援の素晴らしさでも世界1だと言われています。東京マラソンは交通事情から折り返し地点が2カ所ありますが、ニューヨークは、いわゆるニューヨークと言われる5カ所の全地域をまんべんなく走るかなりハードなコースになっています。
スタートは、STATENISLANDから。そこから橋を渡ってBROOKLYN へ。ブルックリンでは、住宅街の道の両側に、数数えきえないほどのロック、デイスコ、ラテン、教会音楽などの生バンド演奏を聞きながら走り続けたあとQUEENSへ。クイーンズから、いよいよマンハッタンへと向かいます。ただそこでランナーにとって、とてもきつい地点の一つと言われている、QUEENS Bridge (クイーンズ橋)をぬけなければいけません。なぜつらいかというと、この橋は半端でなく上がりの坂になっているのです。必ず救急車が何台も待機しているくらいに厳しいコース。ここで体力を使いきると後半がもたない、と言われる過酷の橋。ただ今年は去年とちょっと様子が違いました。橋に入る直前になんと”はちまき”をつけた威勢のよい日本人10名くらいの方たちが、力をふりしぼって和太鼓を演奏していたのです。よーく見ると、なんとそのうちの一人が、のぞみ選手の小中高時代の先輩だったのです。思わずきゃ〜〜〜〜と抱き合って元気をもらいました。
でもやっぱり橋に入り始めると、急に暗くなり、まるで真っ暗闇のトンネルのように気分までめいります。すると、橋の後半トンネルを抜けるその出口近くに明るい日差しが差しかかるかのように降りきった瞬間、太陽の明るい光と応援の声の渦が聞こえてきます。思わず背筋がぞくぞくっとするくらい大きな声援に、どんなにつらくても、”やっと着いたぞマンハッタン、あとちょっとだ、がんばるぞ!っと元気が急にわいてきます。
そこから一気に広い通り(ファーストアベニュー)を走りつづけ、35キロ地点に行くか行かないか、そろそろ体力がつきてしまう、と感じ始める108丁目あたりで、大きな日本の旗が見えてきます。これは今年ミステリオに参加してくれたスタッフのすみえさんが、ここ10年以上に渡り、同じ場所で毎年日本の旗と大きな日本語の字で”がんばれ”というサイン立てて、応援してくださっているのです。
日本人であれば誰も気がつくこのサイン、たくさんの人たちがここを通過して勇気付けられます。
そしてこのサインを通過しBRONXを抜け、いよいよセントラルパ−クを目指して最後のふんばり。もうここまできたら、後は体力よりも気力だけ。応援の数も最後だけあって一段とパワーアップ。ずっとパークを走ってゴールかと思いきや、一端パークを出て沿道を走り、しばらくすると、またセントラルパークに入るその入り口には、巨大なスクリーンが配置され、そのスクリーンに自分の姿が大きく映し出される映像を横目でちらりと確認して、いよいよゴールまで最後の500メートル。そこでまたもや最後の坂が待ち受けています。
そして坂をあがりつめたところに、ありました、ゴール!!!! 4万人近いランナーたちは、ここできっとみんな涙を流すはず、そののくらい感動的なフィニッシュとなります。ゴールは24時間あいているので、何時間かかってゴールインしたとしても、全員に必ずメダルが渡されます。
最後に、二つの実際に見た、わあ〜〜〜すごい、というエピソードをご紹介しましょう。
ダントツ一位:最後ゴールを目指して一人の男子ランナーが走ってきた、彼がゴールを踏んだ瞬間、ガクリと両ひざが立たなくなり地面によろよろと倒れてしまう。その場にかけより、"Are you OK?(大丈夫?)" と駆け寄る一人の彼女。彼をやさしく抱きかかえ、様子をうかがうその瞬間、倒れたはずのそのランナーが急にひざまずいた、と同時にポケットから箱を取り出し、中に入っていた婚約指輪を彼女に手渡し、”Will you marry me? (結婚してほしい?)”とプロポーズ。感動で一緒に泣き崩れる女性、”Of couse? (もちろんよ!)”と答える女性に、声援していた観衆から拍手の渦と涙。
第二位:50代初め脳血栓(のうけっせん)になり、両足以外の体ほとんどが麻痺し、口もきけないBill という男性。車いすに乗って、セントラルパークでトレーニングをしている姿を時々見かけるのだが、実はBillは体が麻痺していて前に進むことができない、手で車いすの車輪をまわすこともできない、その代わりに背中を進行方向に向けて、自分の足で車いすを押しながらフルマラソンにここ数年出場している。そんな彼を応援する人たちの数は年々どんどん増えていく。今年ゴール近くでは、ものすごい数の一般の人たちが、最後は自分達もコースに出て、Billをひたすら勇気付ける。そして大きな声で応援しながら彼をゴールへと導く、”GO BILL, YOU CAN DO IT". と。
まだまだ紹介したい感動の出来事はた〜くさんあります、そのくらいこのマラソンは感動的ないろいろな人間ドラマに出逢うことができるレースです。走る人、応援する人、ボランテイアースタッフたち、このイベントに関わるすべての人たち、そして世界中からエールを送ってくれる人たちみんなが一つになれる日。この日は”走る”ことによって元気をもらう日、勇気を与え合う日、そして、この日こそが自分の為だけでない様々なMake A Difference を、一人一人が発揮できるエキサイテイングな日に変わる、それがニューヨークマラソンのすばらしさだと。