昨年からミステリオ・ミュージックデイレクターを勤めてくださっているソプラノ・オペラ歌手田村麻子さんが、ウルグアイ・モンテビデオのソリソ歌劇場で、オペラ『蝶々夫人』(ちょうちょうふじん、Madama Butterfly, マダム・バタフライ)の幕が開きました!
このオペラは、音楽的に管弦楽がとても美しく、数あるオペラの作品の中で最も有名な歌劇。昔の日本が舞台になっているためか、日本人にもなじみの深い作品です。ところが、蝶々役の歌手にとっては、至難の業(しなんのわざ)。なんと、最初から最後までずっと出ずっぱりな上、歌のパートもとっても長く多いために『ソプラノ殺し』の作品とも言わています。今回、麻子さんが日本人として、しかも海外でこの大役をこなすということは、私たちの誇り。
麻子さんは10月初旬までウルグアイで公演、そのあとニューヨークに数日戻り、そして10月中旬からは日本各地でのコンサートツアーがスタート、そして暮れには、毎年おなじみの”1万人の第九”など、エキサイテイングなコンサート活動が続々と続きます。麻子さんの今後のスケジュールは、こちらをクリック。
同時期ここニューヨークでは昨晩メトロポリタン歌劇場で、世界的に有名なテノールオペラ歌手のプラシド・ドミンゴ氏がメトロポリタン歌劇場でのデビュー40周年のお祝いのイベントが盛大に行われました。
昨晩は、貫禄(かんろく)たっぷりのドミンゴのスピーチを聞きながら、そういえば、麻子さんは1997年、ドミンゴ氏主催の国際オペラ・コンクール「オペラリア」で最年少入選をきっかけに渡米を決めたということを、ふと思い出しながらオペラの素晴らしさを感じた夜となりました。
いよいよ本格的な芸術の秋がやってきました!
*写真提供田村麻子さん