My friend JJ's Birthday

chi695_0 2年前からほぼ毎日、午後3時過ぎになると私のオフィスに顔を見せてくれる9歳のJJ。

アメリカの夏休みは6月から3ヶ月もあるし、私は日本に行っていたので2ヶ月以上ずっと会えなかった私たち。
そのJJが、夏休み最後の日、それも午後1時ごろ、突然、声も音も出さずにそーーっとドアを開けて、いきなり私の肩を叩いて”BOO”と大声で侵入。その瞬間、思わず ”きゃーーー!!!”と叫んでしまった私。JJのサプライズ大成功の巻!!
私の顔を見た瞬間、どこに行ってたんだよ、こんなに長く、会いたかったーーー(Where were you?  Haven't seen you for LONG time.  I MISSED YOU) と大きな大きなハグもしてくれました。大分前に日本でサマーキャンプをしてくるのよ、と伝えたはずだったんだけど、、、。ごめんね、と思わずうれしくて涙ぐむ私。
この夏、初めてお泊まりキャンプに行ったというJJから、キャンプの様子をいろいろ教えてもらったり、こんな友達ができたよ、と話してくれたJJ。最初は寂しくてホームシックになっちゃった、でも行ってよかったと思ってる、と。
ニューヨークの公立小学校は、祝日Labor Day(日本の勤労感謝に似ている)が終わると新学期が一斉にスタートします。新学期がもうすぐだと思うだけで、不安でドキドキしちゃうというJJは、学校が始まると宿題をしなきゃならないし、遅くまで起きてることもできないから、ああーーいやだなあーーと訴えます。
でも1つすっごくいいことがもうすぐあるんだよ、だって9月12日が10歳のバースデーなんだ。
というと突然、”ちょっと待ってて、家から取ってくるものがあるから”と、出て行ってしまいました。一体何を持ってくるんだろうと興味津々。5分後に、紙コップを持って登場。
”実はさ、このコップの中の小銭はね、お母さんが貯めてくれたもの。バースデーには、この紙コップごとプレゼントするから好きなものを買っていいよって言われてるんだ” とものすごくうれしそう。
じゃあー何が買いたいの? という私の質問に、"CHIPOTLE"の BRITTO"なんだよと教えてくれました。
CHIPOTLE/チポレーというのは、こちらで大人気のメキシカンフードチェーンレストランのこと。ブリートとは薄いパンケーキのようなパンの中に、野菜、ご飯、豆やお肉を入れて巻いて食べるメキシコ料理。列に並びながら、中身に好きなものを選んで注文できるところも楽しいチポレースタイル。
chipotle-nomad-e1397747050274
オフィスから2、3分にところにあるCHIPOTLE に一緒に行こうと誘われて、2人手をつなぎながら横断歩道を渡り、お店に入ると、なんだか彼の顔つきがかなり不安そう。
”あのね、このコップには多分13ドルくらい入ってるはずなんだけど、もしレジで足りなかったらどうしよう、困ったーーー”。メニューを見る限りでは13ドル以上になることはないし、もし仮に足りなくても私が払ったあげるから安心してというと、ほっとした顔つきに変わりました。
今度は自分が注文する順番が近づいてくると、なんだか落ち着きがなくなりモジモジし始めました。
”僕の後ろの列が結構長くで混んできたんだけどさ、コップの中の小銭をレジで数えるのに、きっと時間がかかると思うんだ、他のお客さんが絶対迷惑そうな顔すると思うから、どうしよう。” という告白。
”わかった大丈夫、任せて、私がレジの人に説明してあげるから” と言うと少しホッとした様子。レジの女性だけでなく、私たちの後ろに並んでいたお客さんにも、『これは彼のお母さんからのバースデープレゼント』と説明すると、今度はJJにみんなが大きな声で、HAPPY BIRTHDAY!!!!  と口々に言ってくれました。
そのことが、ものすごーーく恥ずかしくもあり、ものすごーーくうれしそうなJJ、ほっぺ真っ赤に最高に照れた顔つき!
気になるブリートのお値段は税金入れて7ドルちょっとなり。やったー!お釣りが出ちゃうじゃないか、と本人。でもね、やっぱりレジで7ドルのお金を計算するのに、かなり時間はかかちゃいましたけど!
それでも"TAKE YOUR TIME"(時間は気にしないで!)と言ってくれた周りのお客さんたち、みんながJJのバースデーを祝ってくれた優しさでいっぱいのCHIPOTLEの店内。
こういうニューヨークの人たち、大好きだな。
unnamed-2
おめでとうJJ! いつまで私のところに会いにきてくれるのかなあ、、、、。