今年で100周年を迎えたニューヨークのグランドセントラルステーションは、来年100周年を迎える東京駅と姉妹駅! 44面67線の広大なプラットホームはすべて地下にあり、通勤列車が多く発着するターミナル駅で、駅の中心地の天井には鮮やかなプラネタリウムを想像させる星座が描かれている観光名所としても有名どころ。
時折駅構内のオープンスペースを使って色々なイベントが行われ、時々セレブたちがお忍びで駅全部を貸切で、真夜中にプライベートパーテイーを行うこともあるとか?!
先月はそこでJapan Week が開催され駅弁が大人気となりました。
そして先週金曜日には,日本の美を紹介する盛大なイベントが行われました。
今回の主催者は名古屋にある着物の会社芳裳苑さんの大掛かりなKIMONO FASHION SHOW IN NYC。
『モデルの経験がなくても大丈夫、着物モデルになりませんか?』と日本で一般募集した100名、そしてニューヨークでも同様に一般募集した約30名のモデルさんと共に、美しい着物を着てランウェーをプロのモデルさんと一緒に出演するというこの企画。
ニューヨークで日本の美を伝えることが、HOUSHOEN会長さん・社長さんの夢だったという、この大掛かりな企画に、私も舞台裏で通訳のお手伝いをさせていただけることになり、朝から張り切って会場に向かうと、、、、私を待っていたのは、プロの着付けの先生とメーク&ヘアーのプロたち!
最後に着物を来たのは確か七五三さんか? いや、そういえば、もう1度あったかも、、、アメリカシカゴに高校留学した17歳のときに、領事館のお招きで着物を着てレセプションに行ったような気が、、、となると待てよ、成人式に着物を着る機会がなかったから、大人になって着物を着たのは今回が始めてかも!
という訳で、私にも着付けをしてくださり、日本の美の素晴らしさを再確認すると共に、この日は私自身にとっても、貴重な経験と最高の思い出となった日。(私の横に写っているのは、私のピアノの先生でもあり2004年のミステリオサマーキャンプにミュージックデイレクターとして参加してくださったMarianna Rosette)
この企画のコーデイネートを引き受けた仲好しのお友達・元オリンピアン三段跳び、世界記録保持者のWillie Banks氏とその奥さまのHitomiさん。Willie とは1988年の韓国オリンピックのときに、彼が東京を訪れたことがきっかけとなりそれからのおつきあい。奥様のHitomi さんの出身地が名古屋だったことから、社長さんのお目に叶ったこのお二人がすべてを任され、この企画を大成功させたのです。
駅を通る道行く人たちも、100人以上の美しい着物を来たモデルさんの姿にうっとり。ファッションショーだけでなく、こちらではとても有名な和太鼓・鼓舞組COBUの演奏も迫力満点。
今、忘れ去りそうな日本の美、日本の歴史、日本の伝統を、是非観てほしい、という強い想いが、このショーを通して見事にニューヨーカーたちにも伝わった気がしています。
Willieと最初に出会った25年前、当時はまさかニューヨークで25年後に、彼らのお手伝いをするなどということは、全く想像すらできなかったこと。しかもWillieは陸上スポーツ界のトップアスリート、着物の知識など全くない私が関わることになった、このニューヨークで、、、、人生って何が起るかわからない、だからこそ楽しくてワクワクしちゃう。
その日の模様をNYで大活躍、友人のジャーナリスト・写真家の津山恵子氏が撮影、サイトにアップしてくださいました。是非こちらをクリックしてください、色鮮やかな日本の美、たっぷり御覧いただけますよ!