日本滞在レポート第二弾! 満足度200%、ミステリオ・テイーンズ。 今回のミステリオ・テイーンズにはゲストに聴者・手話通訳士として大活躍中の鈴木隆子さんと、NHK『みんなの手話』スキットにも出演なさっているろう者の池田大輔さんをお招きしての充実の時間。
去年の今頃は、映画エンデイングノート監督の砂田麻美さんをお招きしたように、ミステリオテイーンズは毎春、本物に出会える場、いろいろな職業や生き方を持つ熱意あふれる大人に出会える場を提供し続け、かれこれ8年の月日がたちました。
今回お二人には生い立ちから始まり、なぜこの世界で活躍なさりたかったかを熱く語っていただきました。生まれたときは耳は聞こえていた池田さんは、小さい頃に大病なさり、それから聞こえなくなってしまった為、幼少時代のご苦労は私達の想像をはるかに越えるものだったことでしょう。でも、そのことをとっても明るく表情豊かに語ってくださる様子に、胸をうたれる想いでした。
一方の鈴木隆子さんは、大学卒業後は全くこの職業に就こうなどとは思ってもいなかったという、以外なエピソードにみんな目をクリクリ。そのチャーミングな明るさに、すっかり魅力されてしまいました。
彼女が池田さんとお話しをしている姿を、こんな近くで見られることも感動でした。そこで思ったこと、彼女は目で見た手話を単に翻訳しているんじゃないんだということ。相手の心をしっかり伝えるという使命感に燃えていらっしゃる姿を見せていただいたように思いました。
そして、池田さんの手振り身振りも、まるでアーチストがパフォーマンスを行っているかのように、凛々しい中のやさしさと愛情たっぷりの話し方に、うっとり。
池田さんがなぜこんなに表情が豊かでいらっしゃるか、その謎も今回のお話しで明確にわかりました。なんと2000年度文化芸術祭演劇部門新人賞を受賞していらっしゃるのです!!!
ワークショップでは自分の名前を手話で言えるようチャレンジしたり、簡単な挨拶や言葉もいくつか教えていただきました。手話を教えてくださるお二人の共通点は、非常に表情が明確で明るいということ。そしてきちんと相手の目をみてしっかりと会話をしていらっしゃるということ。
これは聞こえる聞こえないの問題ではなく、相手にどう意志が伝わるのか、具体的に何をどう伝えたいのか、それ以上に、相手の話しを理解しながら聞き上手になれるか、という最もコミュニケーションで大事なことを、このお二人からたっぷり学ぶことができた気がします。
障害がある、というだけでその人を判断したりすることが、どれだけ恥ずかしいことか、障害のない人たちが何気なく壁を作ってしまうこと自体が、差別につながってしまう現実を、私達がどう一人一人受けとめるのか、、、、、お互いに受け入れるためには、具体的にどうすればいいか、、、、それはまず、相手を尊重し知り理解するところからスタートするような、そんな大切なことを池田さんから教えていただいた気がしています。
お二人にはまた是非いつか、ミステイオのイベントにいらしていただきたいと思っていますし、もっともっと大勢の方たちに、このお二人を紹介したいなあと思います。
ありがとう、隆子さん&池田さん!!!!!