Make A Difference

LET'S SAY THANK YOU! ありがとう!


ミステリオで決めた♡2♡シリーズ、その1。毎月10日は "SAY THANK YOU = ありがとうの日”。そうアメリカでは今日が10日、だから今日1日、たくさんのありがとうを感じて過ごしてみたいなあって思っています。日本のみなさんは、もう10日が終わっちゃったから、昨日はどんな日になったかなあ? 

”ありがとう”その一言を声に出して相手に伝えるだけで、相手がハッピーになっちゃう、これぞマジックワードTHANK YOU!  

♥ミステリオのありがとうの日がいつだったか、忘れてしまった時には、アリさんが10匹の日、って覚えておいてね。来月も10日がきたら、覚えておいてね、ミステリオで約束したこの日のことを。

感謝の気持ち、うれしい気持ち、楽しい気持ち、ワクワクする気持ち、そんなたくさんの気持ちをこめて、みんなに送りたい、ありがとう!

映画を通してMake A Difference - Wings of Defeat NY Premier



昨年日本でも一般公開されたドキュメンタリーフィルム『Wings of Defeat - TOKKO』がサンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントンDCの3カ所でプレミアが実現、3月18日の夜にはニューヨークのジャパンソサイテイーで、500名の観客たちがこのフィルムを見に集まりました。

このフィルムは、アメリカで生まれ育った日系アメリカ人の監督、リサ・モリモトさんと、日本で生まれ育った、リンダ・ホーグランドさんがプロデューサーという、すばらしいバックグランドを持つ女性二人によって制作されました。(リンダはミステリオのサポーター、ずっと応援してくださっています。)

今まで見たこともない戦争中の映像や、聞いたこともない元特攻隊員やドレックサー駆逐艦の生存者たちの証言は、とても静かで落ち着いているけれど、それだけに戦争の悲惨さが胸に強く響きます。アニメーションも入れながら展開されるこのフィルムは、できるだけたくさんの若い世代に見てほしい、という監督とプロデューサーの願いもこめられています。

そして、同日行われたもうひとつのイベント。この日の午前中、フィルムにも登場する元特攻隊員の江奈さんと上島さん、ドレックサーの生存者フレッドミッチェルさんと共に、ニューヨークのフラッシングという町の公立高校East West Schoolを訪れました。大きな講堂で多くの学生たちに囲まれ、彼らが語る戦争中の体験談に高校生たちのまなざしに熱さを感じました。また、学生からの多くの質問にも、とても丁寧に答えてくださり、”生きる”ことに大切さ、命の尊さについて85才になる3人から感動的なメッセージをいただきました。もう二度と戦争のコンピューターゲームはしたくない、と涙をうかべながら語ってくれた9年生の男子がとても印象的でした。
(写真右がこの3人、実際に戦争中かぶったという帽子を着用。写真左は高校生たちと一緒に記念撮影)

今も世界のところどころで行われている戦争、いつになったら終わるのか、そして本当の平和とは、、、、とても大きな課題です、自分ひとりの力では何もできない、と思っている人もたくさんいると思います。でも、私たちにできる平和へのMake A Difference は必ず何かあるはずです。

リンダやリサのように映像を通して世界にメッセージを送ることもできる、それを見た私たちが感じた何かを次の世代に伝えていくことだってできる、そして自分の身のまわりで戦争体験をした人を知っていたら、その人たちから話しをじっくりと聞くこともMake A Difference。そして、今回、公立高校を訪れて高校生と意見交換したことや、このフィルムに出会ったこともMake A Difference。

63年前敵国同士戦ったこの3人、63年間毎日見たという戦争の悪夢、でも、このフィルムがきっかけとなり、今こうして手を取り合うことができて最高に幸せだと言う3人。その3人からのとても意味あるメッセージ、それは”命の尊さ”、”人を愛することの大切さ”、そして絶対に憎しみを持って死んではならない、と。

このフィルムのDVDは、日本では19日に発売がスタートされます。ミステリオのみんなだけでなく、たくさんのお友だちに見てほしい、と思っています。

YES, YOU CAN! - あなたもできる!


YES YOU CAN!

2月12日、アメリカでは民主党(Democratic Party) と共和党(Republican Party) の大統領指名候補を決める山場となるスーパーチューズデー(Super Tuesday) が行われました。その候補者の中で注目をあびている、民主党のクリントン元大統領夫人、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員(60才)と最年少のオバマ・バラック(Obama Barack)上院議員(46才)争いがとても興味深いところとなりました。

パーテイーなどアメリカの社交の場では、Politics & Religion (政治と宗教)の話しはできるだけ話題にしないほうがよいといいます。アメリカは教育レベルも違う、いろいろなバックグランドを持つ人種やさまざまな宗教が存在する国なので、一人一人意見が違うことは当然なこと。そんな中で自分の考えが一番だ、最高だ、と真剣に主張する人も多いため、政治と宗教の話題を出すことで、せっかくの楽しいパーテイーの雰囲気がこわれてしまう、と言われているからです。そのくらい、自分の国の政治や宗教を真剣に思うアメリカ人が、とっても多いというなのかもしれません。

♪ここで紹介したいのは、最年少候補のオバマ氏のミュージックビデオ。これは彼の『YES YOU CAN!』 (あなたにもできる)というスピーチをもとに、今人気のヤングミュージシャンたちが集まり、『YES YOU CAN』の歌を作曲し演奏しています。もちろん、ここに出てくるアーチストたちは、全員オバマ氏の支持者たち。このビデオは若いジェネレーションをターゲットに制作したことが、とても新しい活気的なアイデアだと注目をあびています。なんとこのビデオは、すでに200万人以上の人たちに見られているんですね! このビデオの最後のほうで、HOPE(希望)、VOTE (投票しよう)とよびかけているところもメッセージ性があるなあと思いました。このミュージックビデオを通して、オバマ氏が伝えたかったこと、それは ”YES YOU CAN MAKE A DIFFERENCE ” なのでしょう。

これからしばらくの間、大統領立候補者たちはその個性を活かして、様々なキャンペーン活動をくり広げていきます。一般市民たちも、それぞれが指示する候補者を応援するボランテイア活動を通してMake A Difference を実行していくことになります。

そして11月には、アメリカに新しい大統領が誕生します。日本にとっても、次期大統領が誰になるかは重要なポイント。これからまだまだ続く選挙活動の中で、それぞれの立候補者たちがどんなMake A Difference を展開していくのか、ワクワクドキドキの毎日になりそうです。

HOW WAS YOUR MAD DAY? - 1月23日、どんなMAD DAYを過ごしましたか?


1月23日、今年からはじまったミステリオのMake A Difference Day 題して"LET'S MAD!"
さてさて、みんなどんな日を過ごしたのかなあ? 早速、”こんな日だったあ!”という報告メールをたくさんいただきました。その中からいくつ紹介したいと思います。

☆MAD DAY、普段やりたくてもなかなか実行できなかったことをMADになって結構できました。とってもいい日ですね。開き直るって言うのは本当に人間いつまでも時間あると思ってるとできないもんですね。毎日MAD DAYにしたいと思いました。

★MAD DAYに「敬語を使う」にトライしてみました。最初はうまく使えなかったけど、相手をRespectしてはなしてみました。するとあまりいつものようなケンカなどの面倒事はおきませんでした。

〠MAD DAYの前日とその日の2日間、職業体験で郵便局で働いていました。郵便局ではお客様と向かい会って仕事をするので、笑顔でいなくてはいけません。それを利用して私の目標は「笑顔を絶やさずに仕事をする!」でした。仕事は販売や郵便物の管理がメインです。ほかにも判子押しやシュレッダーに紙をかけたりもしました。窓口にいてお客様が来たら挨拶をして、間違えの無いように動き笑顔でいる。当たり前のことかもしれませんが、大切だと思って目標にしました。時々挨拶を忘れたり、間違いもしましたが(もちろん間違いは直しました)目標はちゃんと実行できたと思います。

♪僕がMAD DAYで朝考えたことは、友達に優しくしてあげて順番などを譲ることです。 今日は学校で来月やる図書祭りの話し合いがありました。自分達一人一人が見に行きたい本の発表をジャンケンで決めていきました。それぞれの発表に行ける人数が決まっているのですが、僕の友達がジャンケンに負けて見たい発表に行けないと泣いてしまいました。ぼくもその発表をものすごく見に行きたくてジャンケンに勝ちましたが、負けた友達が可哀想だったので譲ってあげました。ぼくはいい気持ちになりました。友達はとてもよろこんで何回もありがとうと言ってくれました。なのでぼくは嬉しかったです。

♥3学期、学校の代表委員として頑張っています。23日は代表委員が今度ユニセフ募金を行うので、その練習を頑張った、そして学校から走って帰ってきて、バレエの稽古では、新しいステップに挑戦した!ママも頑張りました。おととしから、実家の父が以前子供達に宛てたイラストファックスをまとめる作業をしていたのですが、その最終原稿をこの日に書き上げて出版社に提出しました!

♡Mad Dayのことを、ミステリオを知らない友達に話しました!

♤MAD DAYに、いつも電車で通ってる学校への道を歩いてみました。見たことない景色、新しいものがたくさん見えて、不思議な気分でした。すがすがしくて、気持ちがよかった!

☆この日は前々からやりたいと思っていたこと、ふたつの最初の一歩を踏み出してみました。ひとつは、今の仕事をボランティアで行おうと決めました。ずるずると先延ばしにしていたこのプランを現実に向けて進めることができました。ふたつめは、「相手の話を聞くことに一日徹すること」これは案外難しかった。今後も折をみてやってみたいです。気がつくと、べらべらしゃべっている自分がいるんですもの!

♧英語で手紙を始めて書きました。これからどんどん英語ができるように頑張ります。

♡MAD DAY! なんにも特別なことはできなかったんですが、意識はずっと違いました。MAD DAYを意識することで皆も頑張ってる、自分も頑張ろう!やっぱ一人じゃないんだなぁと思うことができました!

♪初めて会った人から友人までた~くさんのみんなにハグしました。

そして最後に、私のMAD DAYは、、、、、?? 
毎日”片付けなきゃ〜”と気になっていた洋服ダンスの中。時間がなくて整理できない、といつも言い訳ばかり。そこで今日は、なかなか勇気がなくて捨てられない自分と向き合ってみることにしました。よーく見てみると、もう何年も着ていない洋服がたくさん並んでいるタンスの中。よ〜し、今日はやっちゃうぞ!と朝から思い切って洋服の整理にとりかかりました。でてくるでてくる、なんと全部で40着ちかい洋服たち。こ〜〜〜んなにあったんだあ!でも次に、この着ない洋服をどうしようかなあ、と考えたのがリサイクル。そうだ、確か近くに施設があった、と、えっちらおっちら運びこむことにしました。施設にいる人たちが、私の洋服を少しでも楽しく着てくださったら、うれしいなあ、と思って。これが私のMAD DAY。

今日感じた4つのこと、①無駄なものは、できるだけ買わないよう普段から心がけること。②大好きな洋服だけをよく考えて買うこと。③処分するものは、効果的なリサイクルの方法を考えること。④自分が何を持っているか、いつもひとめでわかるように整理すること。

MAD DAYのことを考えて1日過ごしたことだけでもこの日の意味はたくさんあったと思います。その上、何かの形にしたことは、もう立派なMake A Difference 。ひとりひとりの力は小さいかもしれないけれど、MADの気持ちを持つことによって、自分もみんなも、そして、この地球が少しでもよりよい場所になるように、みんなが明るく元気に生活できるように、と願っています。

これからは1月23日に限らず、普段から時々このMAD DAYのことを思い出して、一緒に何かを始めてみましょうね。

LET's MAD! GO MAD and THINK ABOUT MAD!!!

ミステリオ南柏マザ アスへ慰問に!2007年最後のメーク・ア・デイファレンス






昨年12月23日、ミステリオは2007年のしめくくりとして、18名のサンターズと10名のスマイリーズたちが南柏介護施設マザアスを訪問しました。(マザアスとサンターズについての詳細は11月30日のブログをご覧ください。)

今回のプログラムは内容も豪華バージョン!高校1年女子のスマイリーズメンバーによるバイオリン演奏でオープニングを迎え、引き続き中学3年男子による落語の披露。そしてすっかりおなじみになったサンターズたちが I saw Mommy Kissing Santa Claus の軽快な音楽にあわせてダンスを楽しんでいただいた後は、待望のサンタさん登場!!
サンタさんからのプレゼント配りを手伝ったサンターズ&スマイリーズの全員が、マザアスに在住しておられる100名以上の方々一人一人と握手、そしてみんな一緒にきよしこの夜の歌を合唱し、クリスマスを共にお祝いしました。この日のしめくくりには、よしこさんによる紙芝居”あなたがだいすき”を聞いていただき、マザアスのみなさんからたくさんの勇気と元気をいただくことができました。また来年も必ず会いましょう、とお約束をして充実した1日を終えました。
そして明日はいよいよミステリオのクリスマスパーテイーです。

地球について考えましょう、世界で一番小さい国ツバル


12月3日(月)

昨日は雪景色を、そして今日は、世界で一番小さい国、南の島“ツバル島”のことをご紹介しましょう。

今から3年前の春、初回のミステリオ・テイーンズプログラムにお招きしてお話しをしてくださった、山本敏晴先生が、このツバル島をテーマにしたドキュメンタリーフィルムを完成なさいました。来年2月に行われる試写会に、ミステリオのブログを読んでくださっているみなさんを、ご招待したいと思ってます。入場は無料です。

わたしたちのこれからの地球を、大切にしていくためにも、ぜひこの映画を見に行ってください。きっと、みんなにできることがあるはずだから、一緒に考えてみましょう、Make A Difference について!

題名:「Thinking about TUVALU Sinking 地球温暖化で沈みゆく国ツバル」
日程:2008年2月17日(日)
時間:午後2時から4時頃まで(上映は90分間)
会場:JICA地球ひろば 3階講堂
住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24 
東京メトロ日比谷線・広尾駅A3出口から徒歩1分
電話: 03-3400-7717
主催者・協賛などNPO法人・宇宙船地球号主催、国際協力機構(JICA)協賛

概要:地球温暖化のために、水没してしまうと言われる島国ツバル。 そこに住むこどもたちに「大切なもの」の絵を描いてもらった。それらの絵が描かれた社会背景・家庭環境を探ることで、徐々にわかってゆく衝撃(しょうげき)のツバルの真実。そして今、あなたにできることは何か?

対象:子どもから大人まで( 特に環境問題に興味のある方におすすめです。)
定員:300席
参加方法:事前にEメールか電話で申し込み
申し込み先:NPO法人・宇宙船地球号 講演・写真展担当部 森 理江
電話:平日09時から18時 03-5443-8969
Eメール lecture@ets-org.jp

ツバル島について:
ハワイとフィジー島の間にあるツバル島は、1978年イギリスの植民地から独立した時、8つの島だけにしか人が住んでいなかったので、8つの島の人達が協力して国を作っていこうという意味を込めて国名を「TUVALU:ツバル」と決めました。ツバル語で珊瑚(サンゴ)の島という意味。すべての島をあわせても、品川区と同じくらいの小さな島です。(面積は約26km)

サンターズがくり広げるMake A Difference!



いよいよ12月になりました、そして、、、ミステリオのクリスマスパーテイーまであと約3週間。今年もサンターズたちが、楽しいダンス・パフォーマンスを披露(ひろう)してくれます!

サンターズとは、ミステリオの大人有志たちのダンシングチームのこと。毎年9月末になると、サンターズへの入団募集をかけ、10月からリハーサルが始まります。毎週土曜日の夜2時間、サマーキャンプ・ダンスデイレクターのミサさんから、ダンスの特訓を受け、その成果は、ミステリオのMake A Difference の活動として、3年前からクリスマスパーテイーだけでなく、介護施設などでもパフォーマンスを行っています。今年は12月23日に南柏にある介護施設”マザアス”を訪問する予定です。

サンターズは最年少は大学生から、最年長は71才のよしこさんまで、年齢的にはとても幅広く、ダンスなんて今まで一度も踊ったことがないメンバーや、毎年欠かさず参加してくれるメンバーなど、バックグランドも様々です。この写真には全員写っていませんが、パーテイー当日には、笑顔いっぱいの18人のサンターズたち(今年は今までで一番参加人数が多い年)が元気に踊る晴れ姿を、今から楽しみにしていてくださいね。今もサンターズたちは、いらして下さるみなさんに喜んでいただけるようにと、一生懸命リハーサルにはげんでいますから♥

ミステリオのクリスマスパーテイーではサンターズの他、めちゃめちゃ楽しいプログラムが盛りだくさん!みなさんのお越しを心からお待ちしています。出席の方は12月17日までにメール、もしくはファックスでご連絡ください!

Email Address: Nozomi@msterio.com
Fax: 03-4496-4874

Midori and Friends


2001年のミステリオサマーキャンプにプログラムデイレクターとして参加して下さった、バイオリニストの五嶋みどりさんの財団 『Midori&Friends』 がこの冬15周年を迎えました。その記念のお祝いとして11月半ば、2つのイベントがここニューヨークで開催されました。


15周年記念イベントのキックオフとして行われたこの日のイベントは、午前中と夜の二つのプログラムで構成されました。午前中、104丁目のハーレムにある公立小学校”PS72”を訪れたみどりさんは、ピアノ伴奏のThomas Sauer さんとともに、バッハ、ベートーベン、ドボルザークの作曲家たちの作品の他、比較的新しい作曲家John Corigliano やPablo de Sarasate 氏の作品を小学生たちのために演奏した後、子供たちからのたくさんの質問ひとつひとつに、丁寧に答えながら、ひとりひとり音楽を通して何を感じたか、みんなと楽しく会話をされていました。(上の写真はみどりさん他、PS72の音楽の先生、財団のExecutive Director Judi Lindonさん、財団のボードメンバーのAndrew氏とのぞみ)

夜6時半からは、スタインウェーコンサートホールで、みどりさんの司会のもとに、15歳の少年ピアニスト、Peng Peng君の演奏会が行われました。彼は 作曲家Ravelの作品La Valseを自分独自の表現に書き換え、その天才的な演奏に会場に集まった人たちは、ただただ言葉なく驚くばかり。普通の高校に通いながら、ジュリアード音楽学校でも勉強をしているというこの青年は、いつの日か必ず世界的に有名になること間違いなし!みなさんも是非Peng Peng 君の将来を応援してあげてくださいね。この夜の部には、今年サマーキャンプに参加したスタッフやキャンパーたちも何人か、かけつけてくださいました。

1992年みどりさんが20才で立ち上げたこの財団は、ニューヨーク市の公立校にもっとたくさん音楽教育を促進(そくしん)していこう、というミッションのもとにスタートしました。ニューヨーク市の多くの公立校から、どんどん音楽やアートクラスが削られていく中、この財団は公立校に通う子供たちすべてに、無料で音楽やアートを提供しています。音楽一般のアクテイビテイーだけでなく、楽器演奏やライブ音楽活動、音楽の知識を通してアートをより深く理解できるよう、また音楽を通して創造力を育てるために、本物の音楽やミュージシャンたちを派遣したり、課外授業を提供しています。

2000年ミステリオを立ち上げる1年前にみどりさんと出会った時、彼女からとてもすばらしいアドバイスをいただきました、それは彼女が20才という若さで財団を立ち上げるときに自分が学んだことだと。当時 ”そんな若さで財団を作るなんてムリに決まっている”と、多くの大人たちから反対されたみどりさん、でも、これだ!というものが自分の中で見つかったのなら、また、これが自分のパッションだって心から思えるのでことであれば、絶対にあきらめず自分の意思をしっかりつらぬいてほしい、と語ってくださったのです。私よりはるかに若い彼女が伝えてくださったこのメッセージは、今でも心の中にしっかりと残っています。

みどりさんが語る多くのスピーチの中で、私がとても大好きな言葉をここでご紹介しましょう。”悲しみや苦しみ、そして喜びをわかりあうことから大きな力が生まれ、その力が世界をよりよい方向に導くための力になる” と。
振り返って改めて思い出してみると、みどりさんからのメッセージがきっかけとなり、ミステリオのスローガンである”Make A Difference” が誕生したようにも思います。

現在みどりさんは、世界各地で演奏活動を続けていらっしゃるだけでなく、アメリカ西海岸の大学 University Southern Californiaで教鞭(きょうべん)をとりながら、ご自分のMidori&Friends財団の活動にも力を注いでいらっしゃいます。そんなみどりさんのパッションに共感した私は、今年の夏からこの財団のボードメンバーに加わらせていただき、ここニューヨーク市の音楽やアート教育をより多くの子供たちに提供するお手伝いを、これからはすこしでも協力できればと思っています。

みどりさんのこの財団の15周年記念イベントは、この冬から来年にかけてまだまだ続きます。次回のイベントをどうぞお楽しみに!

 

ハロウィーンに Make A Difference!


10月31日のニューヨークの夜、女優さんでもあり歌手でもあるBette Midlerが毎年主催しているチャリテイー・ハローウィーンのコスチュームパーテイーにジョッシュ、せいいちろう、のぞみが参加しました。このチャリテイー団体の名前はNew York Restoration Project といって、ニューヨーク市をもっときれいに美しくするために、まだまだ開発されてない場所にお庭や公園をもっともっと増やすこと、お花や木でみんなを幸せにすることを目的にしています。と同時に子供たちに自然の美しさを教えながら教育にも力をいれている団体です。

1000人の大人たちが、この日のために考えたユニークな見事なコスチュームに身をまとい楽しい夜となりました。私たちは、みどり財団の他のボードメンバーたちと一緒の席だったので、コスチュームのテーマはミュージック。上の写真のように、全員がピアノのキーに変身しました。

パーテイーのゲストは、NY市長のMr. Michael R. Bloomberg、歌手のSheryl Crow、コメデイアンのSusie Essman。彼らももちろんコスチュームで登場。

このパーテイーでクリエートされたMake A Differenceのアイデアが、とてもおもしろい。一人5万円から上は20万円という参加費のほとんどがDonation(寄付金)になること。また、一人100ドル(1万円)を支払うと苗をひとつを買う権利がもられる、500ドルや1000ドル(5万円〜10万円相当)を支払うと小さなリンゴ、もしくは桜の木を買える権利が与えられ、一番大きな金額2500ドル(25万円相当)でNYの街の一角を全部あなたの木やお花でいっぱいにできる、という会場中が熱気につつまれましたオークションとなりました。

コスチュームで身をつつみ楽しい音楽を聞きながら、1万円で苗をひとつだけ買う人あり、中にはシャンデリアの格好をしたお客さんが一人で100万円相当の木を買ったりと、それぞれが自分のできる範囲のことをしてニューヨークの街をよくしていこうとする、その考え方やこの団体は素晴らしなあ、と感じた楽しいハロウィーンの夜でした。

私達も苗を買いましたよ。きっといつか私達の苗も、このニューヨークのどこかで大きな木になる日がくるんだろうなあ、そう思うとワクワクしてきます、楽しみっ!