最近、MSTERIOスタッフの一人から、彼女自身の体験を通してのMake A Difference ストーリーが送られてきました。
それを読み、これは MSTERIOのブログを読んでくださっているみなさんには絶対に伝えたいという気持ちになり、彼女の了承をいただいた上で、ここに掲載することにします。
骨髄ドナーを体験して
骨髄バンクドナーに登録したのは今から3年ほど前、献血の際に登録のブースがあり、受付の女性から声を掛けられたのがきっかけでした。「私は、ドナーさんからこの命を頂いたんですよ。今はとても元気になれたので、ボランティアで登録のお声かけをしています。」と。「繋いでもらえた命の話」を聞かせていただき、その場で登録しました。
登録自体を忘れてしまっていた頃、ドナー候補の書類が届きました。
最初に封筒を目にした時は「本当に通知が来るんだ…」という驚きがありました。家族に相談したところ賛成をもらえましたが、この時は、親も私も献血・輸血程度の事だろうとの軽~い理解でした。
早速コーディネーターと調整医師にお会いし、今後の流れやリスクなど説明を受けました。特に「患者さんのリスク」を聞き、場合によっては患者さんの命を縮めてしまう可能性もある治療と知り、急に不安に感じてしまいました。
コーディネーターにもその想いを伝えると「患者さんは、そのリスクなどを理解して移植治療を受ける決心をしています。奇跡を信じて頑張るんですよ。」と。
最終同意の直前に、今年の夏のミステリオでナースのお一人から、「奇跡は起こせるよ。頑張って欲しい。」と背中を押してもらえました。
リスクも何もかも受け入れて、私の骨髄液を待っている患者さんに協力できるなら頑張りたい!と改めて強く思い、最終同意にサインをしました。
サイン後、コーディネーターが戸惑う早さで日程が決まりました。
手術はスムーズに終わり、すぐに意識も戻りました。
骨髄液は、手術後すぐに新幹線で患者さんの元に届き移植されたとドクターから教えられた時は、なんだかホッとしました。
私の方は手術後5時間で自力歩行が可能となり、懸念されていた傷の痛みなどの症状もほとんど無く、3泊4日の入院生活でした。
ドナー手術後、コーディネーターから冊子を頂きました。
そこには移植に関わるドクターやコーディネーターの想い、覚悟して移植を受けた直後の患者さんの事。それを見守ることしかできない家族の切ない想い、そして乗り越えて奇跡を起こした後の笑顔。読みながら涙が止まりませんでした。
今は私がこの様な移植に関われたことへの感謝しかありません。
患者さんは今、拒絶反応などと戦っていると思うので、頑張って乗り越えて欲しいと思っています。
私は奇跡を信じています。
もし、もう一度ドナーの依頼が来たら?
もちろん「YES!」です。