First Sushi - My special friend JJ

unnamed毎日夕方になると私のオフィスに遊びに来てくれる9歳のJJのお話を少し。彼のグランパ(おじいちゃま)は オフィスビルのスーパー(英語で管理人のことはSUPERと呼びます、正式には Superintenden)で最上階(6階)に住んでいます。おじいちゃまといっても40代後半という若さ。JJのママとJJはおじいちゃまと一緒に住んでいます。 私は今から5年前、ここの5階に小さいオフィスを構え、同じ階の3つの会社の人たちとは毎日会話を交わすほど、全員とってもフレンドリー。時々ドアをたたきあって、How are you doing?  What's up?  と声をかけあったり、 フィルム会社に勤めている社員の子犬がスーーッと入ってきたり、この本読み終わったから読んでみない、と本をくださったり、とにかくみんな仲のよい住民たちばかり。

そんな中、毎日放課後になると”Hi”と、顔を見せてくれるのがすっかり日課になったJJ。ドアを三回ノックした後、まず彼は大きなバックパックを、どさっと床に置き、その日あったことを報告してくれます。バスケとサッカー、コンピューターゲームが大好きで、目をキラキラ輝かせながらいろんな楽しい話を聞かせてくれます。時には決して楽しいことばかりじゃない、いじめを目撃した、いやなことを言われた、先生に叱られた、勉強が追いつかない、という9歳なりの悩みも教えてくれます。

そんな彼が最近初めて、私にどこで生まれたの、という質問をしてきました。どこだと思う?と聞くと、しばらくじっくり考えて、”うーーーーん、中国、韓国、日本かな”と。そこで地球儀を見ながら、当てっこクイズ。最後に食べ物クイズになった時、”そういえば、一度食べてみたいと思ったものがあるんだ、寿司”。

家では誰も食べたいって言わないし、生の魚なんか絶対に無理だし、、、、何を買ったらいいかわからないし、僕が行く店の寿司は美味しそうじゃないし、、、と真剣な眼差しで語るJJに、”わかった、じゃあー私がお寿司を持ってくるからこのオフィスで一緒に食べようか?” と提案すると、いつにも増して目をクリクリさせながら、”ほんとにいいの、じゃあー勇気を持って食べてみるよ” とその日は終わり。

早速、グランパに電話をかけ事情を説明、JJのママにも承諾を得て 昨日は二人で寿司パーテイー。

お箸も使ったことがないという彼と、最初はゆっくりお箸の持ちかた講座から。皿の角にこんもり盛った”わさび”を見て、”へえー寿司を食べるときに、ワカモレ(ペースト状のアボガド)が付いてくるんだ”と。いやいや、それはアボガドじゃないの、わさびといいます、すごく辛いから、とついでにわさび講座も。

unnamed-4始めは恐る恐る一口、、、、もぐもぐ食べ終わると、”WOW I LOVE IT!" この一言に、思わず手を叩いて喜ぶ私。気をきかせすぎた私は、もう少し醤油をかけてみたら? と聞くと、”いや、いらない。醤油の味で魚の味がわからなくなったらいやだから” とプロ並みのコメント。そしてもう一言 ”できたら次はもっとAdvancedな寿司にチャレンジしてみたいな” 。ここで言う彼のAdvanced sushi とは、タコ、いくら、うなぎなど、絶対普段は食べないもの。

全部食べ終えることができず、夕食にするよ、とお家に持ち帰ったJJ。

さてさて、、、、今日の午後、遊びに来てくれたときに、残りは全部食べられたか、お家のみんなは試食したのか、などなど聞くのが楽しみでたまりません。お寿司を通して体験した彼なりのMake a Difference。もしかしたら、将来、日本に行ってみたいと思うかも、、、、、?!