1月24日からこれまで、それはそれはハードなリハーサルを重ね、3月6日ロンドンのアルバートホールで本番を迎えたソプラノオペラ歌手田村麻子さん。
一言では表現できないそれはそれは感動的な舞台でした!
ミステリオでは麻子さんのことを知っている人も多いはず。キャンプではミュージックデイレクター、クリスマスパーテイーではスペシャルゲストとして、ものすごい忙しいスケジュールをぬって、ミステリオのために協力してくださるステキな女性、そして私のとっても大切なお友達。
麻子さん、今回は4500席のロンドンでも由緒あるすばらしいホールでの主役マダムフライ=蝶々夫人を見事に演じられました。
当日、会場は満員。ニューヨークからはJOSHと一緒に、東京からは田野聖子さんも駆けつけて、開幕前からドキドキワクワク興奮状態。
このホールは、観客席が丸く舞台を囲むように設計されているので、360度どこからでも舞台中央が見えるようになっているのです。舞台の真ん中に設置されたセットの周りには池の用に水がはってあり、そこにいろいろな色の照明が照らされ、それは美しいセットでした。
1幕、麻子さんの声が遠くのほうから聞こえてきた瞬間、ぐっと涙がこみあげ、そのあと、ゆっくりゆっくり唄いながらしなやかに舞台の中央に歩いてきた彼女の姿に、また涙。
彼女の演技力、歌唱力、表現力に私達も観客も魅了されっぱなし。
2幕目に入り、かわいくあどけない子役の男の子をまるで自分の息子のように、愛おしく愛する母親役が、再び涙を注ぎます。
そしてクライマックスの最後、マダムバタフライが自ら命を断つシーン。この時には、涙で舞台がよく見えなくなってしまうほど、足はがくがく。切なく悲しいこの最後に、こんなに深くのめり込む自分にびっくりしてしまうほどの感動でした。
カーテンコールでは気がつくと、JOSHSEIKO-sanも私も立ち上がり、ブラボーの連続。周りを見まわすと熱い歓声とスタンデイングオベーション。
麻子さんも、きっと感無量だったのでしょう。最高の笑顔で、”ありがとう”という声が聞こえてくるかのような美しい姿でした。鳴り止まない拍手に、麻子さん自身も涙があふれてきたのでしょう、思わず顔を手で覆う姿を見て、こちらもまたまたもらい泣き。
1日たった今日、今でもあの余韻が忘れられません。
この公演を期に、麻子さんはもっともっと世界に羽ばたいていかれるだろうと確信しました、そんな素晴らしい彼女と、お友達でいられること、ミステリオに彼女が与えてくださったたくさんの Make A Differenceに心から感謝しています。
ありがとう、麻子さん! おめでとう、麻子さん!!