Time to Say GOODBYE - ヒラリー・クリントン氏に敬意を表して


ワシントン市内で集会を開いたヒラリー・クリントン上院議員は、「わたしは選挙運動を停止する」と発表したことにより、ここ半年間アメリカ国内で激しく展開していた米民主党 (Democrat)内の大統領候補指名争いが今日決着を迎えました。

この発言によってバラク・オバマ上院議員の大統領候補指名が確定となり、これをヒラリーは11月の本選挙で勝利できるように全面的に支援する、と発言し「アメリカ国民の皆さんもこの取り組みに加わってほしい、と支持者に応援を求めました。

結果的に敗北したヒラリーですが、演説の中で「民主党は1つの家族だ」と、今こそは結束するチャンスだとのべ、「私たちの戦いを成し遂げる道は、オバマ氏を大統領に選ぶことです」と強調、そして「黒人が大統領になれるチャンスをオバマ氏が私たちに与えてくれるでしょう」とも語っていました。

オバマ氏も同時期に声明を発表し、「クリントン氏の支持を得たからこそ、自分の今がある。身の引き締まる思いであり、光栄に思っている」と語りました。

まだ47才という若さのオバマ氏、今年60才になった元大統領夫人ヒラリー氏のこの戦いは、毎日がドキドキハラハラの連続でした。いずれはどちらかが退かなければならないとわかっていながら、自分の国の国民の為に成し遂げたい”Make A Difference” を、この両氏が具体的に打ち出しながら、正々堂々と最後まで戦ったこの選挙キャンペーンを見ることができたことは、とてもよい勉強になりました。

そして、、、11月の本選挙にむけて共和党の立候補者、ジョン・マケイン氏(70才)とバラク・オバマ氏(47才)の本当の戦いは、これから始まります。 (写真提供:NYTimes)