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ベトナム少数民族・カトゥー族の村でのひと時

明けましておめでとうございます。申年の2016年、みなさんと共に元気に飛び跳ねながら楽しい年にいたしましょう。

お正月明けには、写真家の稲田美織さんとベトナムを訪れました。今回の目的の1つ、少数民族カトゥー族を訪れること。ホーチミンから車で2時間、山間にひっそりと、自然に囲まれた静かな村で大勢の女性や子供たちが暖かく出迎えてくださいました。https://www.facebook.com/MioriInata

ここで有名なものは、黒地の布にビーズが織り込まれた「カトゥー織」。カトゥー族の女性たちは、古くから手で布を織ってきました。綿花を育て、紡ぎ、腰と足で縦糸を伸ばす、「腰織」と呼ばれる独特のスタイルでゆっくりと時間をかけて織りあげます。1枚の布を織るのに1か月もかかるとは! 

カトゥー織の布で目をひかれるのは、ビーズの装飾です。一つひとつの意匠はそれぞれに木の葉や動物など異なる意味を持ち、黒や藍色の布の上で、美しい飾りとなっています。ビーズは布に縫いつけるのではなく、布の横糸に通し、一本いっぽんの横糸を織っていくときに、一粒ずつ彼らの目と指によって模様として織り込まれていきます。

織り方を見せていただいた後、村の皆さんによる歓迎会ランチ。村で採れたお米や野菜をふんだんに、お腹に優しいお味の品々に、すっかり大満足。最後に彼らたちが全員で村の伝統ある歌を歌ってくださいました。

私たちもそのお返しとして、日本の歌をプレゼント。とっさに浮かんだメロデイーに、赤とんぼと故郷を歌いながら、ほんのちょっぴり涙が出てしまいました。

しばらくタイムスリップしてしまったような、のどかで平和で贅沢なひと時。子供たちの笑顔が忘れられません。