ミステリオ - MSTERIO.jp

View Original

Halloween Miracle - ハロウィーンの奇跡




この週末のニューヨークの町中はハロウィーンで大にぎわい。それと同時に、後1週間に迫ったニューヨークマラソンの準備も着々と進んでいる。


そんな中、土曜の朝、奇跡が起きた!

今からたった4日前、お友達のMASAKOさんから1通のメールが届いた。彼女は WAP というアートで幸せのうずまきを創ることを目的に、美術館や病院、学校や地域社会など大切なステージにアートの潤いと感動を届けているnon-profitの代表。MASAKO さんはアートを通して日本中にMake A Difference を実行している最高にステキな女性。

そのたくさんの活動の1つに、Happy Doll Project がある。これは、日本全国の子供病院や養護介護施設をMASAKOさん自ら出向きながら一緒にお人形を作り、出来上がった人形たちをその場で展示し、次の病院へバトンタッチしていくというステキなプロジェクト。

彼女と出会った時、いつかこの人形たちが世界に旅することができたらどんなに素晴らしいだろう、と想った私の気持ちとMASAKOさんの想いが一致して、今年中に一度ニューヨークでHappy Doll をやってみようと計画を練っていた結果、今年中は難しいけれど、来年の1月に1カ所で開催が決定!

ところが、彼女からのメールには、”今年中に自分たちの作った人形たちがニューヨークに旅することを心待ちにしている子どもたちがいる、そしてその子どもたちがもしかしたら、来年まで年を越せないかもしれない” という内容だった。そして、”なんとか来週中に、どんな小さい規模でもいいからHappy Doll Projectを実現できないだろうか”という相談だった。

そんな、、、、年を越せないなんて、、、、、。急に何かにとりつかれたかのように、不思議な力がわいてきた。早速ミステリオでおなじみの、YASUKO、NAO、そしてミステリオグッズやカードのデザインをしてくださっているRIEさんを巻き込み、Happy Doll New York チーム結成。それぞれが、この緊急な私達のお願いに協力してくれそうなところに一斉に連絡を入れたのだ。

そして、MASAKOメール到着の翌日水曜日、電話が鳴った。今度の土曜日、ある場所でやるハロウィーンイベントでHappy Doll をやってほしい、という内容だった。

思わず、みんなでヤッタ〜〜〜〜〜と歓声をあげる。東京のMASAKOさんにすぐ連絡をとり、今すぐ旅の準備を始めてほしいとお願いした。

そして、MASAKOチームは無事金曜の夕方にニューヨークに到着。その翌日土曜日の朝、日本からのHappy Doll チーム3名とニューヨークの緊急Happy Doll チーム6名合同でイベントに繰り出した。

このイベントを企画したのは、BARBARAさん。彼女は癌の子どもたちや、その家族の精神的や経済的なサポートだけでなく、子どもたちの夢をたくさん叶えてあげる支援しているnon-profitの団体 CandlelightersNYC のExecutive Director。何回か交わす電話の向こう側に、とてつもない大きなエネルギーを彼女から感じた。”当日は紫のカツラをかぶる予定なの、すぐにわかると思うわ”と。

イベント会場は某有名なニューヨークのおもちゃ屋さん、そこを開店前に貸切にして、この団体からサポートを受けている癌におかされた子どもたちや、その家族たちを招待することが目的だ。

もちろん、ハロウィーンだからコスチュームを身にまとい、Happy doll チームは一足先にお店に入り準備の為に2階のパーテイールームに向かう。

そこで、子どもたちが作る世界に1つしかない人形作りのお手伝いを、私達チームがサポートした。真剣に楽しく取り組む子どもたち、その親や兄弟姉妹も、横においてあるたくさんのケーキやクッキーなどには目もふれず没頭する姿に、チーム全員、思わずホロリと涙した。

出来上がった人形に、それぞれがメッセージカードに名前を書き込むと、自分の名前や、早く元気になってね、を日本語でどう書くのか教えてほしいという子どもたちが大勢いたことには驚いた。

MASAKOさんから日本の病気の子どもたちが作った人形を、ニューヨークの子どもたちにプレゼント。それをうれしそうに受け取って手にとって見る子どもたち。日本はどこにあるの、いつか行ってみたいなあ、という言葉に、また涙した。

そんな感動的な土曜の午前中を終えたあと、午後に電話が鳴った。今度の火曜日に、是非来てほしいという子供病院からだった。

MASAKOさんのメールからわずか4日間で、2つのところからお誘いを受けることになったHappy Doll Project。

『奇跡はない、すべては必然だ』とよく言われるが、今回のこの出来事は、まさしくそうだと思う。ゼッタイにギブアップしなかったMASAKOさんの熱意と、日本の子どもたちの強い願いが、想いを同じくして協力したいというニューヨーカーたちに伝わった結果、実現できたのだつくづく思う。

火曜日には、また病棟にいる子どもたちと一緒にお人形を作りに行く。

MASAKOさんとお2人のスタッフ・YUIさん&NAOさんの手で、ニューヨークの子どもたちが作った人形たちを、日本の子どもたちに届けるその瞬間を想像するだけで、涙がとまらない。

HAPPY DOLL PROJECT こそ、すばらしい Make A Differece。

来年から、ここニューヨークを発祥地にスタートするHAPPY DOLL、人形たちが子どもたちの夢を託して世界を旅することができますように!!!

(写真のピンクのコスチュームがMASAKOさん)