Know the Number
マンハッタンの町中に突然現れた巨大なビルボード、"KNOW THE NUMBER"
毎秒ごとに画面に映し出されるバンゴウがどんどん増えていく、この正体は一体なんだ???
このビルボード発案者である友人のKevin Parker氏、20年前モルガンスタンレー東京オフィスに駐在した彼は、当時トップトレーダーとして金融業界のスターと言われた人物。現在は、ドイツ銀行アセットマネージメントのエグゼクテイブとして現役で活躍中。
その彼がここ数年、ノーベル賞受賞者を多く出しているマサチューセッツ州のエリート大学 MIT (Massachusetts Institute of Technology と一緒に研究を重ね、彼のリーダーシップのもとに Global Climate Change Committee (グローバルクライメートチェンジコミッテイー)チームを結成。勤務先のドイツ銀行も巻き込んで、企業がこれから社会のためにしなければならないことは何か、地球を守っていく為に、我々の責任は何かと追求した結果、このビルボードが誕生したのです。
今、私達の地球にいろいろな異変がおきています。その異変の原因のほとんどは、私達が作っているのです。地球の温度がどんどん暖かくなっていく、そんな不思議な現象が色々なところで見られます。
これは、グリーンハウス・ガスがその地球の温度をあげていく原因となっているのですね。グリーンハウス・ガスには、炭素、メタン、二酸化炭素、オゾンなどがあげられますが、私達はこれらを燃やしたり加工したりしながら、知らないうちにどんどん悪い空気をクリエートしているんですね。自分たちでクリエートしてしまった、これらの物は、目に見えるものでなく、空気となって植物や野菜、自然にどんどん悪い影響を与えています。
毎日生活していく中で、目に見えないから忘れても平気、目に見えないから私達には関係のないことだわ、と思いがち。そこで、Kevinと彼のチームは考えました、どうしたら、みんなの意識を変えることができるだろうかと。
毎秒変わるこのビルボードに映し出された数は、世界中のカーボン(炭素)の数字の合計数、この合計数をどうやったら減らすことができるか、それを考えるのは私達ひとりひとりの責任、というのが実はこのビルボードのメッセージなのですね。
Kevin がオープニングセレモニーの式典で語っていたメッセージの中で、特に印象的だったのは、”国がなんとかしてくれるだろう、とただ待っている時代は終わった、これからは企業のリーダーたちがリーダーシップをとり、一般の人たちの意識を少しでもよりよく変える時代、How to Make A Difference を一緒に考えていく時代だ。”と。そして、今後は、世界の大都市にも同じビルボードを作っていきたいと、彼の熱意を語ってくれました。
日本のみなさ〜〜〜ん、もうすぐみなさんの近所にお目見えする日も近いかもしれませんよ!!!!