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さあ、始まりました、ニューヨークで花いちもんめいよいよ開幕!



7月2日夜8時、ミステリオのドラマデイレクタ−・田野聖子さんの一人芝居『花いちもんめ』オフ・オフブロードウェーニューヨーク公演がバンクストリート劇場で開幕しました!

東京公演も大盛況に終わったこのお芝居、3年前聖子さんとニューヨークで出会い、そのときから、いつか必ずこのお芝居をニューヨークで実現したい、と言っていらした聖子さん。”夢はでっかく根は深く”という私の大好きな相田みつをさんの言葉の通り、その夢が花ひらきました。

この一人芝居では、バックグランドミュージックとしてお琴とピアノの音色が所々に入るのですが、今回、お琴を演奏なさっているのは、黒澤ゆみさん、彼女も実はミステリオに以前参加してくれたスタッフの紹介でお友達になったことがきっかけとなって、この舞台に聖子さんと一緒に立つことになりました。そして私もお芝居初デビュー?!始めての試みとしてピアノを担当させていただくことなり、聖子さんお陰で新しい分野にチャレンジしています。

初日の2日は完売、劇場いっぱいのお客様でした。初日は、緊張感いっぱいの中、観客の日本人もアメリカ人も、静かに力強い聖子さんの演技にどんどんと引き込まれていきました。昨晩は、お客様の大半がアメリカ人ということもあり、初日とは全く違った空気が流れていました。字幕をみながら芝居を見てもらうことが、どんな結果になるのか、正直いって、スタッフたちもちょっと不安だったはず。ところが、そんな心配ごとは、一気に吹き飛んでしまいました。

その客席の中に、アメリカ人の老夫婦が一組、なにやら、奥様がずっとご主人に字幕を静かに耳打ちしているのです、それはご主人が盲目の方だったから。普通であれば、内緒話をしているのが気になるところ、それがまったく聖子さんも違和感がなかったとのこと。

終わったあと、このお二人はずっと私たちが楽屋から出てくるまで待っていてくださり、聖子さんの手をとって、彼泣いていました、”ありがとう、感謝している心から。戦争の傷跡は中国や日本にとても苦い思い出として残っていたのは知っていた、でも、この芝居を通して、ほんとうに心が痛んで涙が止まらなかったよ、あなたの演技は素晴らしかった”、と。

そして彼は一言付け加えました、”今のこの気持ちを消化するには、多分1週間はかかると思う、そのくらいパワルフなストーリーだった、、、” アメリカ人の反響が、想像以上のものだったことに、実は私たちも驚きました。それと同時に、ここNYで公演する意味が、これからもっと感じられるのかも。聖子さんが3年前からずっと想っていらしたこと、きっとそれは、ニューヨークに住むアメリカ人へ、何かを感じてほしい、というメッセージだったのかもしれません。

あと11回の公演が益々楽しみになってきました、聖子さん、がんばって! ニューヨーク公演中の様子は聖子さんのブログ、や今回のお芝居のプロデユーサー・トシさんのブログでもご覧ください。

お話しの内容は5月27日のブログに紹介してありますので、是非そちらを見てみてくださいね。